お米のヨーグルト風味飲料「ANP71」(エーエヌピーナナジュウイチ)
寛永二年(1625年)創業の酒蔵・福光屋では、長年培ってきた米醗酵接術を活かし、醗酵食品や自然派基礎化粧品の開発にも取り組んできました。そして、近年ではより機能性の高い食品開発を目指し、平成21年度から3年間、文部科学省の支援を受け、石川県及び石川県産業創出支援機構と企業、大学が連携して実施してきた「石川県の伝統発酵食品の発酵メカニズムを解明し、新たな機能性食品の開発を目指す」事業に参画。本事業の商品化第1号として、2013年2月22日に良質の契約栽培米を、植物性乳酸菌「ラクトバシラス・プランタラムANP7-1株」(以下、「ANP7-1株」)と麹で醗酵させたヨーグルト風味飲料「ANP71」を新発売しました。
1本に乳酸菌1,500億個以上、食品添加物不使用で、アレルギーの方も安心
「ANP71」はアルコールを含まず、食品添加物も一切不使用、牛乳や大豆などのアレルゲンを含む食品(食品衛生法で表示義務のある7品、推奨される18品の計25品目)も使用していないので、アレルギーの方も安心。必須アミノ酸やブドウ糖などの栄養素も豊富に含み、毎日の健康習慣にお役立ていただけます。
Q1.どんな乳酸菌が使われているの?
「ラク卜バシラス・プランタラムANP7-1株」という植物性乳酸菌を使用しています。塩漬けした鯵(あじ)を米飯とともに漬け込んで熟成させた、奥能登地方に伝わる醗酵食品「鯵のなれずし」から発見されました。石川県の伝統醗酵食品から取り出した300種類以上の乳酸菌の中で最も機能性に優れていることが解明されたもので、腸の働きを健やかに保ち、身体に本来に備わっている 「守るチカラ」を高める作用が期待できます。
Q2.植物性乳酸菌とは?
乳酸菌は大きく二つに分類され、ヨーグルトやチーズなどの乳製品に含まれている乳酸菌を「動物性乳酸菌」といい、漬け物や味 噌などに含まれている乳酸菌を「植物性乳酸菌」といいます。動 物性乳酸菌は栄養が豊富でバランスのよい所に単独で棲息するのに対し、植物性乳酸菌は様々な微生物と共生しながら過酷な環境の中で棲息しているため、とても強い生命力を身につけていると いわれています。
Q3.ANP71の乳酸菌は生きているの?
「ANP71」は加熱殺菌しているため、死滅した植物性乳酸菌が含まれています。生きたまま腸内に届いた乳酸菌「生菌」は、死滅 した乳酸菌「死菌」よりも腸に働きかける作用があるといわれて いますが、死菌には生菌にない作用があります。善玉菌のエサと なって腸内に働きかけるほか、さまざまな機能性が研究されています。
Q4.植物性乳酸菌がどのくらい入っているの?
「ANP71」1本150mLあたり1,500億個以上の乳酸菌が含まれ ています。数ある醗酵食品の中で乳酸菌の数が多いとされるヨー グルトでも、100gあたり10億個から100億個以上といわれて いますから、「ANP71」は群を抜いて多いといえます。
Q5.乳アレルギーでも飲めますか?
原材料は米と米麹のみを使用しています。牛乳や大豆などのアレ ルゲンを含む食品(食品衛生法で表示義務のある7品、推奨される18品の計25品目)は使用していないので、乳アレルギーの方もお召し上がりいただけます。ただし、米アレルギーがある場合は飲用せず、医師とご相談ください。
Q6.薬と併用しても大丈夫ですか?
「ANP71」は、長い食経験のある乳酸菌で醗酵させた醗酵食品、清涼飲料として、基本的に安心してお召し上がりいただけます。不安な方、医師から薬剤を処方されている方は、念のため医師にご相談ください。
Q7.いつどのように飲めばよいですか?
1日あたり1本を目安にお召し上がりください。継続摂取をおすすめします。清涼飲料ですので、いつお召し上がりいただいても構いません。
Q8.妊婦や授乳期でも問題ないですか?
薬ではなく、米と米麹だけを原料に乳酸菌と麹で醗酵させたノン アルコール飲料なので、安心してお召し上がりください。
Q9.子供が飲んでも大丈夫ですか?
ノンアルコールで、砂糖や食品添加物等も一切不使用です。お米の醗酵による自然な甘みとおだやかな酸味が特徴で、お子様もお召し上がりいただけます。ただし、米アレルギーがないことをご確認のうえお召し上がりください。
「醗酵王国」に伝わる「宝物」
昔ながらの醗酵が色濃く残る石川県は、まさに「醗酵王国」と呼ぶに相応しい土地です。石川県へ来て驚いたのは、醗酵が人々の暮らしに深く根付いていることです。かぶら寿司、いしる(魚醤)、 こんか漬け(糠漬)など、独特の醗酵食品が数多くあり、家庭で手作りする文化も残っています。 何十年、何百年と続く老舗の酒蔵や味噌蔵なども多く、醗酵ブームといわれるず、っと前から麹が食品スーパーに日常的に並んでいることも驚きでした。水がよく、米作りに適し、海も山もあり、冬が寒い北陸の風土も、醗酵食文化の豊かさに関係していると考えられます。 そんな石川県の醗酵食品から、人の役に立つ微生物を見つけ出し、機能性の高い食品開発につなげようと、産学官の連携プロジェクトが始まりました。植物性乳酸菌「ラクトパシラス・プランタ ラムANP7-1株」が見いだされた「鯵のなれずし」は、米作と漁業が盛んな奥能登に伝わる醗酵食品です。お祭りのご馳走として食べられてきた郷土料理ですが、地元の人は昔から病気の時に薬がわりにも食べていたというところが大変興味深いです。「ANP7-1株」は米との相性もよく、現在さらなる 研究も続けられているので、今後も様々な健康効果が立証されていくでしょう。
| 熊谷英彦先生 石川県立大学学長・名誉教授、 京都大学名誉教授。 応用微生物 学が専門、9年前に石川県に赴任。種々のプロジェクト研究の中心となり、ANP7-1株の発見や石川県の伝統醗酵食品の醗酵メカニズムの解明に貢献。 |